取り組み

私たちは、持続可能な社会を実現するため、企業としての社会的責任(CSR)を果たし、積極的に環境保護活動に取り組んでいます。

セラミック付きPETフィルムの国内リサイクルによる環境負荷の低減

私たちは、MLCC(積層セラミックコンデンサ)業界から排出されるセラミック付きPET剥離フィルムという、従来は海外輸出に依存していた難処理廃棄物に着目し、国内での再資源化プロセスを独自に構築しました。
この廃棄物はそのままでは固形廃棄物として分類されるリスクが高く、適切な処理がされないまま国外へ渡るケースが多く存在します。
私たちはそのプロセスを国内に取り戻すことで、輸送に伴うCO₂排出の削減や廃棄物の処理透明性の向上を実現しています。
さらに、除去・破砕・ペレット化の各工程を一貫して管理することで、資源循環の効率化と環境負荷の低減に大きく貢献しています。

再生原料の活用による持続可能な製品開発の支援

当社がリサイクル工程で生み出すPET再生ペレットは、PET短繊維やプラスチックスチールベルトなど、さまざまな産業で原材料として利用されています。
この再生原料は、バージン材と比べても品質に優れており、環境負荷を抑えたまま安定した製品づくりを可能にします。
私たちは、これらの再生素材を通じてサプライチェーン全体のエコ化を推進しており、最終的にはカーボンニュートラルやゼロエミッションを目指す企業の目標達成を後押しします。
また、製品の再利用による原材料調達コストの最適化にもつながり、経済性と環境性を両立する新しい産業モデルを提案しています。

高度な自動化技術の導入によるエネルギー効率の向上

当社のリサイクル設備は、最新の自動制御技術(PLC)やセンシング技術を導入することで、作業効率を高めつつエネルギー使用量の最小化を実現しています。
自動的に素材の厚みや温度を感知しながら処理速度や水の噴霧量を最適化するシステムにより、無駄な電力消費を抑え、安定した処理を省エネルギーで実行できます。
このような技術革新は、単なる生産性向上にとどまらず、省資源化・省エネルギー化という環境負荷低減の視点からも重要です。
私たちは今後も技術と環境保全を両立させた生産体制の構築を進め、次世代のリサイクルインフラをリードしていきます。